重力落下式自動点眼装置

本装置では,ゴーグル型フレームの上部にXYステージ,点眼薬容器,容器を押すリニアアクチュエータ,および眼の位置を検出するCCDカメラを搭載しています。装置が傾くと液滴の落下位置が変化するため,ジャイロセンサで装置の傾きを測定し,その情報を用いて点眼薬容器の位置を補正します。また,装置が傾いた状態でも液滴を確実に検出できるよう,円弧状に配置した複数のフォトダイオードと赤外LEDを用いた液滴検出センサを開発しました。

装置全体の制御には,小型シングルボードコンピュータであるRaspberry Pi 5を使用しています。

装置全体の外形寸法は,縦190 mm,横330 mm,高さ200 mmであり,顔に装着する部分の重量は約550 gです。

装置の性能を評価するため,紙に印刷した模擬眼(横27 mm,縦10 mm)を用いて点眼実験を行いました。その結果,装置の傾きがx方向(θx)で−22°~+22°,y方向(θy)で−35°~+7°の範囲において,安定した点眼が可能であることを確認しました。なお,x方向の回転(y軸回り)およびy方向の回転(x軸回り)の正方向は,右手座標系における右ねじの進む向きとしています。

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